2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

経済学における極限論法 (3)

部分均衡分析の一般均衡理論的基礎 学部の入門講義では、「他を一定」とした上でとある1つの財の市場に話を絞って、その財から生ずる「便益」が金銭単位で測られると考え、各消費者は「余剰=便益+所得の増減」を最大化すると考える。簡単に定式化すると、…

経済学における極限論法 (2)

以前のエントリーより続く効率市場仮説 証券市場においてシステマティックに(つまり、「たまたま」でなく)儲ける方法はあるか?というのは、誰しもが抱く考えであろう。いわゆる効率市場仮説はこれが不可能であることを主張する。というのも、良く整備され…